情報セキュリティ技術は情報社会の基盤技術の一つとして欠かせないものとなっています。
ビットコインなどの暗号資産やスマホ決済、暗号通信路を用いたクレジット決済など、暗号技術を活用した様々な決済が社会に浸透しています。身近にあるコンピュータやスマートフォンでは、不正メール・不正プログラムの検出に機械学習(AIの一種)が用いられています。
一方、超スマート社会の実現に寄与すると考えられている機械学習が意図した動作を正しく実行するためには、機械学習の構成にセキュリティ(やプライバシー)に関する十分な配慮が必要となります。
また、近年、人物を模倣した動画の作成技術が飛躍的に発達してきており、実際には話していない内容をフェイクニュースとしてでっちあげることさえできるようになっています。これも、情報社会が正しく機能する上で、データを正確に伝え、信ぴょう性を保証するセキュリティに係わる課題といえます。
未来の計算技術である量子計算におけるセキュリティ、発展しつつある情報ネットワーク技術IoTやEdge
Computingのセキュリティなど、本研究室では、セキュリティ・プライバシーに関する課題に様々な角度から取り組んでいます。
一人一人にデスクとPCが与えられます。また、研究室内にゼミ室を設けています。
Q
コアタイムはありますか?
A
コアタイムはありません。個人のライフスタイルに合わせた研究生活を送ることができます。ただし、担当教員との相談等を滞りなく行うため、基本的に平日は研究室に来ていただくことをお願いしています。
Q
卒業研究のテーマはどのように決まりますか?
A
取り組みたい分野が決まっている場合は、担当教員と相談し希望を考慮しながら決定します。特に希望が無い場合は、論文などを通して様々な分野に触れていただき、興味のある分野を模索しながら研究テーマを決定します。いずれの場合においても、担当教員との相談の中で、研究意義など考慮すべき点を多方面から検討した後、最終的なテーマを決定します。そのほか、進行中の研究に参加したり、先輩学生の研究を引き継ぐこともしばしばあります。
Q
研究室外からリモートで作業を行うことはできますか?
A
研究室内のネットワークに外部からアクセスすることはできませんので、基本的には研究室で作業をしていただくことになります。
Q
輪講とは何ですか?
A
研究室配属後、当研究室では輪講を実施しています。輪講とは、ある分野の基礎知識を身に付けるために行う勉強会を指します。週2〜3回程度、決まった時間に集まり、主に学生同士で学習を進めます。教員から教わるのではなく、学生自らが教える立場となって知識を深めていく点が講義との違いです。
Q
プログラミングスキルは必須ですか?
A
必須ではありませんが、研究内容によっては必要となる場合があります。研究室に入った後でも学ぶ時間は十分にありますので、特に心配する必要はありません。
Q
研究テーマはハードウェア系ですか?ソフトウェア系ですか?
A
どちらかが主な方針といったことはありませんが、現状ではソフトウェアに関わる研究を行っている学生が多く在籍しています。もちろん、ハードウェア関連の研究をやりたいという学生も大歓迎です。また、一概にこのどちらかに分類されるわけではなく、これ以外の研究テーマも数多く存在します。